歯の治療

 

歯の治療はすべて健康保険で受けることができますが、保険が認められていない方法や材料で治療をすると自費診療となり、治療費が全額自己負担となります。

ただし、前歯部に金合金などの材料を使用する場合や金属床総義歯などは、保険外併用療養費の対象となり、差額負担で済みます。

治療にあたっては、治療方法や費用など、歯科医によく確認するようにしましょう。

 

■保険でできる治療の範囲と内容

 

充てん

虫歯の穴をきれいにし、材料をつめてもとの形に修復する方法

前装冠

虫食いの部分が大きくて、充てんやインレーでは回復できない場合、天然歯に類似した色調の材料で表面を覆う方法

(メタルボンドポーセレン、臼歯の硬質レジン前装冠などは自費診療)

ブリッジ

なくなった歯に隣接する歯を削ってかぶせ、それを土台に人工の歯を固定装着する方法

(金合金や白金加金、メタルボンドポーセレン、硬質レジン前装冠(臼歯の場合)は自費診療)

鋳造歯冠修復

(インレーなど)

歯を削り、その型をとって模型上でつめものをつくってもとの形に修復する方法

(セラミック、金合金や白金加金は自費診療。前歯部に金合金、白金加金を用いた場合は差額だけ負担)

ジャケット冠

天然の歯に類似した色調を持つ材料だけで歯冠部の全表面を覆う方法

(ポーセレン、ガラスセラミックは自費診療)

有床義歯

(入れ歯)

取り外しのできる入れ歯。部分的に歯がない場合の部分義歯と、歯が全部ない場合の総義歯とがある。

(全体の構造を金属でつくるクラスプは14カラットを超える金合金や白金加金、また歯に固定する装置の種類により自費診療。金属床による総義歯は差額だけ負担)

 

■補綴物維持管理料

硬質レジン前装冠、ジャケット冠、ブリッジなどを保険で治療した場合、治療費に補綴物維持管理料がプラスされることがあります。その場合、2年以内につくり直すときは、その部分の検査費、製作費、装着費が無料となります(初診料やその他の治療費は除く。また6歳以下の乳幼児や在宅治療は対象外)。

なお、同管理料がプラスされない場合でも、2年以内のつくり直しは、検査費、製作費、装着費が通常の7割の料金となります。